精治 「ここらで気晴らしと行こうじゃないか」
理恵 「ふぐっ・・・?」

不穏な響きを感じ取り、ピクッと肩を震わせる理恵。

精治 「まあ気晴らしさせてもらうのは俺なんだがね」
理恵 「んぐっ、んんっ・・・!? ふぐぅっ!?」

嘲笑を浮かべながら、目隠しと猿轡を外してやる。

理恵 「ぷはぁっ!? はぁっ・・・はぁっ・・・!」
理恵 「・・・なんだか勝手な事を言ってるけど・・・何をする

 つもり・・・?」

目と口が開放され、さっそくキッと俺を睨みつける理恵。

ただしその細い肩が小刻みに震えているのを、俺は見逃さ

なかった。

精治 「フフッ、威勢がいいな───まずは外へ出てからだ」
精治 「───連れ出せ」
美樹 「はい」
仁美 「はーい」
理恵 「っ・・・」